ChatGPTを使っていて、「この画面、うまく説明できないな」と感じたことはありませんか?
設定画面のボタンの意味がわからない。契約書の文がやたら長い。
そんなとき、私がよく使うのがスクリーンショット(スクショ)を撮ってChatGPTに送る方法です。
スマホでもPCでも、今見ている画面をそのまま見せるだけ。
「この部分、どうすればいい?」「ここに書いてあることを教えて」と言うと、
ChatGPTが画像を読み取って、まるで隣にいる人のように説明してくれます。
文章で伝えるより、見せた方が早い。
スクショは、ChatGPTと最短で意思疎通できる“共通言語”です。
この記事では、私が実際に行っているスクショ質問の活用法を紹介します。
なぜスクショで質問すると便利なのか
ChatGPTに質問するとき、文章で状況を説明するのは意外と難しいものです。
「ここの設定が変えられない」「この表の数値が合わない」「この英文の意味がわからない」──。
頭の中では明確なのに、言葉にしようとすると説明が長くなったり、肝心な部分が抜けてしまったりします。
そこで役立つのがスクリーンショット(スクショ)です。
画面をそのまま撮ってChatGPTに送れば、百聞は一見にしかず。
AIが自動で文字や図を読み取り、質問の意図をかなり正確に理解してくれます。
📌 文字入力よりも「見せる」方が早く、正確
たとえば「Excelでグラフが崩れる」と説明するより、実際の画面を見せた方が早いですよね。
ChatGPTは、画像内の文字やボタン名を認識し、どこをどう直せばいいかを具体的に答えてくれます。
💬 例:「このボタンを押すとエラーが出ます」と言葉で書くより、
スクショを貼って「この部分を直すには?」と聞く方が、理解が一瞬で伝わる。
特に操作画面やエラー表示のような“状況説明が難しい質問”は、
スクショを見せるだけでChatGPTの回答精度が一気に上がります。
💡 ChatGPTは「見る力」が大幅に進化している
2024年以降のChatGPTは、画像認識機能が大幅に強化されました。
スクショをアップロードすると、画像中のテキストや構造を解析し、
「この画面は何のアプリか」「どの部分がエラーか」まで把握します。
たとえば、
- スマホ設定画面を撮ると「BluetoothがOFFになっています」と説明してくれる
- 英語のPDFを貼ると「契約解除条件が書かれています」と要約してくれる
- 図表を貼ると「右上のデータが突出しています」と分析してくれる
つまりChatGPTは、**“読んで考えるAI”から“見て理解するAI”**へと進化したのです。
これを活かさない手はありません。
🧠 「スクショ質問」はAIとの最短ルート
ChatGPTに質問を入力するのは、ある意味“翻訳作業”です。
自分の状況を日本語に直し、それをAIに伝わる形に変換する──。
この手間を省けるのが、スクショの最大の利点です。
画像を送るだけで、「ここが困っている場所」「知りたい部分」がAIに伝わる。
質問文を短くしても、AIが文脈を補完してくれるため、
初心者でも難しい説明をしなくて済みます。
✨ 実務にも日常にも使える万能テク
- 仕事:設定トラブル、資料の確認、契約書の要約
- 学習:英語ラベルや数式の解説、資料の要点整理
- 日常:アプリ操作、家電マニュアルの説明、Webフォームの入力方法
どんな場面でも「わからない」を“見せて聞く”だけで完結します。
文章入力が苦手な人でも使いやすく、誤解も起きにくい。
📍 スクショ質問とは、“説明を省ける質問力”のこと。
ChatGPTの画像理解機能を活かせば、
わからないことを“言葉で説明しなくても伝わる”世界が実現します。
ChatGPTにスクショを送る手順|スマホ・PC別のやり方
📱 スマホの場合(iPhone / Android共通)
スマホから画像を送るのはとても簡単です。
アプリを開いて「+」ボタンを押すだけ。
以下の手順でそのまま写真を選ぶか、その場で撮影して送信できます。
1️⃣ 左下の「+」をタップ
→ メニューが開きます。
2️⃣ 「写真とファイルを追加」を選択
3️⃣ カメラで撮影、またはアルバムから選択
4️⃣ 画像が入力欄に表示されたら「↑」をタップで送信



💡 ポイント
- ChatGPTが自動で画像を読み取るので、質問文は短くてもOK。
- 例:「この部分を説明して」「ここを直すには?」
- 画像を撮って送るだけで、AIが内容を解析して答えてくれます。
💻 PCの場合(Mac / Windows共通)
PC版ChatGPTでも手順は同じです。
質問欄の左にある「+」アイコンから画像をアップロードします。
1️⃣ 入力欄左の「+」をクリック
2️⃣ 「写真とファイルを追加」を選択
3️⃣ 画像を選択して「開く」
4️⃣ 送信ボタン(↑)を押せば完了


💡 ポイント
- ドラッグ&ドロップでもOK。
- PNGやJPGなど一般的な形式に対応。
- 送信後はChatGPTが画像を解析して内容を説明してくれます。
🧩 章まとめ
先ほどの画像は、スペインで購入したハーブティーのパッケージに書かれた成分表示です。実際に、ChatGPTからはこんな回答がありました。
ChatGPTの回答はこちらから。
この画像は、ハーブティー「Tisana Fresh – Jengibre con Limón(ジンジャー&レモン)」のパッケージです。以下はラベル内容の日本語訳と補足です。
🍋 製品概要
商品名: Tisana Fresh(ティサナ・フレッシュ)
フレーバー: ジンジャー&レモン(Jengibre con Limón)
ブランド: Anbunarura(アンブナチュラ)
内容量: 40g
賞味期限: 2026年2月6日(06/02/2026)
ロット番号: 2459982TP
🌿 原材料(Ingredientes)
Hierba limón(レモングラス)
Cáscara de limón(レモンの皮) — 31%
Jengibre(ショウガ) — 16%
Menta(ミント)
Regaliz(リコリス/甘草)
Aroma de limón(レモン香料)
英語訳も併記:
Lemongrass, lemon peel (31%), ginger (16%), mint, licorice, lemon aroma.
☕ 保存・利用方法
推奨消費期限: パッケージ記載の日付まで
保存方法: 涼しく乾燥した場所に保管してください(Keep in a cool and dry place)
📱 QRコードについて
「LOS BENEFICIOS DE TU INFUSIÓN EN EL QR」=
「あなたのハーブティーの効能についてはQRコードから」
→ QRコードを読み取ると、健康効果(例:消化促進、リフレッシュ、抗炎症作用など)の説明ページにアクセスできるようです。
💡 補足
このブレンドは、スペイン語圏で人気の「アンブナチュラ」ブランドのハーブティー。
レモングラスとレモンピールで爽やかさを出し、ジンジャーで温かみ、ミントとリコリスで後味を柔らかくしています。
消化促進・リラックス・免疫サポート効果が期待できる組み合わせです。
ご希望があれば、このティーの効能や**おすすめの淹れ方(温度・抽出時間など)**も詳しくまとめられます。知りたいですか?
スマホでもPCでも、操作はとてもシンプル。
「+ボタン → 画像を選ぶ → 送信する」だけ。
どちらのデバイスでも共通して言えるのは、
“言葉で説明しにくいことほど、画像で見せるのが早い”
ということです。
スクショを添えるだけで、ChatGPTが瞬時に状況を理解してくれます。
実際にどう使っている?スクショ活用の実例
🖥️ ① PCの設定やエラー画面を相談
パソコンの設定やソフトの操作で困ったとき、
「このボタンを押したのに動かない」「この英語エラーの意味がわからない」
といったことは誰にでもあります。
そんなとき私は、画面をそのままスクショしてChatGPTに貼ります。
「この部分を直すには?」「この英語のメッセージを説明して」と尋ねるだけ。
ChatGPTは画像中の文字を読み取り、エラーの原因や解決方法を具体的に教えてくれます。
💬 例:「This site can’t provide a secure connection」というエラーを貼ったら、
「SSL証明書の期限切れ、またはURLの誤りが原因です」と即答。
ネットで検索しても出てこない細かい設定の原因まで見つかることがあり、
トラブル対応のスピードが一気に上がりました。
📄 ② 契約書や説明書の要約
仕事や生活で届く契約書・保険の約款・利用規約。
長文の専門用語が並び、正直読む気が失せることもあります。
私はそんなとき、要点を抜き出したいページをスクショしてChatGPTに送信します。
「この部分をかんたんに要約して」「注意点を3つにまとめて」とお願いすると、
ChatGPTが主要な項目を抜き出してくれます。
💬 例:「この契約のリスクを中心に要約して」と送ると、
「①中途解約時の返金はない ②個人情報の共有あり ③更新は自動」など、
知りたい部分を数行で整理してくれます。
時間をかけて読むより、AIに“ざっくり読む”を任せるほうが効率的。
難しい文章を理解するきっかけにもなります。
🌐 ③ 英語ラベルや外国語ページの翻訳
外国のサイトや商品パッケージに出てくる英語や韓国語、ドイツ語の表記。
Google翻訳アプリを開くほどでもない場面、けっこうありますよね。
そんなときも、対象部分をスクショして「このラベルの意味を教えて」でOK。
ChatGPTが文脈に合わせて自然な日本語に訳してくれます。
💬 “Keep refrigerated after opening.”
→ 「開封後は冷蔵保存してください」
“Do not immerse in water.”
→ 「水に浸けないでください」
しかも、単なる翻訳にとどまらず、
「これは保存上の注意です」「安全ラベルに分類されます」など、
背景情報まで教えてくれるのが便利です。
📊 ④ 表・グラフを読み取ってもらう
ExcelやPDFの資料で、数字が並ぶグラフを読むのが苦手な人も多いと思います。
私も以前は「結局どこが伸びてるの?」と悩むことがありました。
今は、そのグラフをスクショしてChatGPTに貼り、
「このグラフを一言でまとめて」と頼みます。
💬 例:「2022〜2024年度の売上推移のグラフ」を貼ると、
「2023年を境に売上が安定し、前年対比で10%の増加傾向です」と回答。
まるで経営会議の資料コメントのようにまとめてくれるのです。
「数字の傾向を言葉で伝える」のが苦手な人にとっては救世主。
報告書の文案づくりにも役立ちます。
🗒️ ⑤ 手書きメモ・ホワイトボードを整理
打ち合わせ後に撮ったホワイトボードの写真、
頭ではわかっているのに整理できない──そんなときもChatGPTの出番です。
「議事録用に箇条書きでまとめて」と送ると、
ChatGPTが文字を読み取り、テーマごとに整理してくれます。
💬 例:「今日の会議の要点をまとめて」と一文添えるだけで、
「①販促施策の優先順位 ②新商品の発表時期 ③担当割り当て」
のように自動でまとめてくれます。
会議メモが手書きでも問題ありません。
文字が少し乱れていても、ChatGPTは意外と正確に読んでくれます。
💬 ⑥ フォーム入力や申請書の書き方を聞く
役所や保険の書類、ネットの申請フォーム。
「この欄には何を書けばいいの?」と迷うこと、ありますよね。
そのページをスクショして「この項目の意味を教えて」と聞くと、
ChatGPTが例文つきで説明してくれます。
💬 例:「本人確認欄の“届出印”とは?」と質問すると、
「印鑑登録をしている印、または申請書と同じ印を押す欄です」と具体的に回答。
複雑なフォームを自力で調べるより、
ChatGPTに“見せて聞く”方が早くて確実です。
これら6パターンを使い分けるだけで、
ChatGPTが「検索の代わり」から「一緒に考えてくれる相棒」に変わります。
PCとスマホ、どちらが便利?それぞれの特徴と使い分け
ChatGPTに画像を送れるようになったことで、
スクリーンショット(スクショ)は“質問の言語”になりました。
ただし、使ってみるとスマホとPCでは得意分野がまったく違うことに気づきます。
どちらが良い・悪いではなく、目的によって使い分けるのがコツです。
💻 PCのスクショ質問:精度と読みやすさが強み
パソコンは、文字やボタンの表示が小さくても高解像度で読み取れるため、
ChatGPTが細部まで正確に解析してくれます。
特に、設定画面・Excel・PDF・メールなど、情報量が多い画面との相性が抜群です。
💬 たとえば「エクセルの数式エラー」や「ブラウザの警告表示」など、
文で説明すると長くなる内容も、スクショ1枚で状況をすべて伝えられます。
📸 使いこなしのポイント
| 操作 | 内容 |
|---|---|
| Windows(範囲指定) | Shift + Windows + S → スニッピングツール起動 → 範囲選択 → Ctrl + Vで貼り付け |
| Mac(範囲指定) | Command + Shift + 4+Control |
| Mac(全画面/ウィンドウ) | Command + Shift + 3(全画面)/Command + Shift + 4 → Space(ウィンドウ) |
| 注意点 | 不要なタブやファイル名は事前にトリミング。個人情報はぼかしを。 |
撮った画像をそのままドラッグ&ドロップすればOK。
ChatGPT側で自動的に画像を解析して、どの部分を説明してほしいか聞き返してくれます。
💡 PCスクショが特に役立つ場面
- Excelやスプレッドシートの数式・関数トラブル
- Webサイトのエラーや表示崩れの原因特定
- WordPressなどの設定画面の質問
- 長文PDFやプレゼン資料の要約・構造整理
特にWeb制作や事務系の仕事では、
“画面を撮ってChatGPTに聞く”だけで、サポートセンターより早く解決することが少なくありません。
📱 スマホのスクショ質問:スピードと手軽さが魅力
スマホのスクショは、「思いついた瞬間に質問できる」のが最大の強みです。
アプリ画面、カメラで撮った文字、商品のラベルなど、
現場で気になったことを即座にChatGPTに送れます。
💬 例:「この調味料、英語でなんて書いてる?」「この設定どこを押せばいい?」
そんな軽い質問ほど、スクショの威力が発揮されます。
📸スマホでスクショを撮る方法(iPhone / Android共通)
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| iPhone | 電源ボタン + 音量アップ 同時押し → 左下のサムネイルをタップでトリミング/マークアップ可能 |
| Android | 電源 + 音量ダウン 同時押し(機種によりジェスチャーあり) → ペン/編集アイコンで切り抜き |
| ChatGPTへの送信 | アプリ右下の 📎(クリップ) → 画像を添付 → 「右上のグラフだけ」などひと言指示を添える |
カメラで撮った写真をそのまま送ってもOK。
ChatGPTはOCR(文字認識)機能で印字文字を読み取り、内容を分析します。
💡 スマホスクショが強いシーン
- 英語・中国語など外国語表記の翻訳
- 家電や食品のパッケージ説明の解読
- SNSやアプリ設定のボタン位置の確認
- Web記事やPDFの一部要約や言い換え
外出中でも、手軽に“相談できるノート”のように使えます。
たとえば旅行先で電車アプリのエラーメッセージが出たとき、
ChatGPTにスクショを貼って「これどうすればいい?」と聞けば、
現地の人に頼らなくても自己解決できます。
⚖️ PCとスマホの使い分け方
| 目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 設定・トラブル解決 | 💻 PC | 画面が見やすく、細部の解析が正確 |
| 外国語・表示の翻訳 | 📱 スマホ | カメラでその場撮影→すぐ送れる |
| 文書・契約書の要約 | 💻 PC | 小さな文字も読み取りやすい |
| ラベル・現物相談 | 📱 スマホ | 現物を撮って即質問できる |
| グラフ・図の要約 | 💻 PC | 解像度が高く、認識率が良い |
どちらも「正確さ」か「スピード」かで使い分けるのがポイント。
私は外出先ではスマホ、家ではPCというふうに自然に分けています。
🔍 結論:スマホ=スピード、PC=精度
スマホ=“撮ってすぐ聞く”、PC=“じっくり見せて分析してもらう”。
この2つを使い分けることで、ChatGPTは“万能な相談相手”になります。
AI活用を深めたい方に、2つの人気講座をご紹介します。
さらに使える「なるほど活用法」集
ChatGPTにスクショを送るのは、設定トラブルや翻訳だけではありません。
「ちょっとした判断」「見せて相談したいデザイン」「言葉にしづらい感覚的な質問」など、
画像を見せた方が早い場面は驚くほど多いのです。
ここでは、私が実際に活用してきた中でも、読者に特におすすめしたい「目からウロコの使い方」を紹介します。
🎨 ① デザインやスライドの“見た目相談”
プレゼン資料、チラシ、SNS投稿。
「なんとなくバランスが悪い」「文字が見づらい」──そんなときは、
完成前のスライドをスクショしてChatGPTに貼ります。
💬 「このスライド、どこを直すと見やすくなりますか?」
と尋ねると、ChatGPTは画像を解析して、
- タイトルと本文のフォント差が小さい
- 文字と背景のコントラストが弱い
- アイコンの配置がずれている
など、プロのデザイナーのように指摘してくれます。
さらに、指摘だけでなく
「この資料は上司に提案するので、信頼感が出る色に変えたい」
と条件を加えると、配色やトーンの提案までしてくれます。
CanvaやPowerPointのデザイン添削にも使える“AI校正”のような使い方です。
📸 ② 写真の構図・明るさチェック
SNS投稿やブログ用の写真を選ぶとき、
「どれを使えば映えるか」迷ったらChatGPTに見てもらいましょう。
💬 「この2枚、どちらが自然で印象が良いですか?」
と質問すれば、構図・バランス・光の当たり方などを比べ、
「左の写真の方が中央の被写体が際立っています」
「右は少し暗いので、明るさ+15で補正すると良いです」
など、具体的な改善アドバイスをくれます。
🧠 ③ 学習・情報整理に使う
セミナーや講義で撮ったスライド、黒板、メモ帳の写真──。
ChatGPTはそれらを読み取り、内容を整理・要約してくれます。
💬 「このスライドを要点だけ箇条書きにしてください」
と頼むと、見出しや図を解析して構造化。
複雑な専門スライドでも、シンプルなメモに変換してくれます。
また、
「高校生にもわかるように説明して」
と条件をつけると、難しい言葉をかみ砕いてくれる。
講師や学生にとって、講義後の復習・ノート整理ツールとしてかなり実用的です。
🪄 ④ 画像生成やクリエイティブの相談
最近では、ChatGPTやGemini、Midjourneyなどで画像を作る人も増えました。
そのとき「こんな雰囲気の画像を作りたい」と、
参考写真をChatGPTに見せてプロンプトを作ってもらう方法が便利です。
💬 「この写真のような柔らかい光のイラストを生成するプロンプトを考えて」
と頼むと、
「soft lighting」「pastel tone」「natural background」など、
画像生成AI向けの具体的な指示文を自動生成してくれます。
さらに、
「猫を人間のように踊らせたい」「この構図を冬景色に変えたい」
といった創作的な質問にも柔軟に対応。
“画像で伝えてAIに再現させる”——まさに視覚的コミュニケーションの時代です。
🧾 ⑤ 文書や見積書のチェック
ChatGPTは画像内の文字を正確に読み取れるため、
書類チェックにも応用できます。
💬 「この請求書に誤字や計算ミスがないか確認して」
と送れば、数値や小計、税込金額の整合性までチェックしてくれます。
また、取引先に送る提案書や挨拶文をスクショして
「この表現、ビジネスとして自然ですか?」
と聞けば、文体のトーンまで添削。
Wordを開かずに“即フィードバック”がもらえるのは、
忙しいビジネスパーソンにとって非常に助かります。
✏️ ⑥ 手書きメモ・思考整理
打ち合わせ中に書いたメモ、アイデアスケッチ、ノートの落書き。
ChatGPTは、そうした手書き情報もOCRで読み取り、
「要約」「分類」「構成案」まで整理してくれます。
💬 「このメモを文章構成にして」
💬 「ブログ記事の章立てとして整理して」
と頼めば、メモの内容をもとに自然な流れを提案。
まるで“編集アシスタント”のような働きをしてくれます。
🔍 ⑦ 教材や本の一節を解説してもらう
本や新聞、論文などの一部を撮影し、
「この部分の意味をわかりやすく説明して」と頼むのも効果的です。
ChatGPTは背景知識を補いながら、
「この部分は〜を説明しています」「筆者は〜を主張しています」と整理。
読解や要約の練習にもなります。
💬 「この段落を要約して」「例えを使って説明して」など、
教師に質問するような感覚で学べます。
💡 ⑧ 発想・ブレスト用の“素材見せ”
「このチラシの雰囲気で新しいデザインを考えたい」
「この構成をベースに別のテーマを作りたい」
そんなときは、既存の資料をスクショしてChatGPTに見せます。
💬 「この構成を真似して、旅行プランのチラシを作るなら?」
と聞くと、要素を分析して新しい企画案を提案してくれます。
視覚情報を“インプット素材”にできるのが、ChatGPTの強みです。
ただ説明するより、見せた方が創造的な発想が返ってきます。
これらの方法は、特別な知識やツールを使う必要はありません。
「撮って」「貼って」「聞く」だけ。
それだけでChatGPTが“視覚アシスタント”になります。
✨ 文章で伝えるより、画像で共有するほうがAIとの相性は良い。
スクショは、質問を“伝える”ではなく“見せる”時代の新しい言葉です。
スクショを使うときの注意点とコツ
スクショを使えば、ChatGPTに見せるだけで状況を理解してもらえます。
ただし、どんな画像でもOKというわけではありません。
文字がつぶれて読めなかったり、個人情報が写っていたりすると、
AIが誤認したり、思わぬリスクが生じることもあります。
ここでは、私自身の経験をもとに、
安全で正確に質問するための「6つのポイント」を紹介します。
🧩 ① 個人情報・社内情報が写っていないか確認
もっとも大事なのはここです。
メール画面、書類、社内資料などをスクショする際は、名前・住所・ID・社名・取引先名が写っていないか必ずチェックします。
ChatGPTに画像を送ると、その内容はサービスのプライバシーポリシーに従って取り扱われます。機密情報や個人情報を含む画像のアップロードは避けるのが原則です。組織や契約形態によって運用が異なるため、社内のAI利用ポリシーや各種設定もあわせて確認しておくと安心です。
💡 対策例:
- 名前や数字の部分をトリミングまたはぼかす
- PDFなら該当ページだけ抜き出す
- 社外秘マークのある資料は使わない
✂️ ② 不要な部分をトリミング
ChatGPTは画像を“全部”読み取ろうとします。
そのため、余白や関係ない部分が多いと、
「どの部分を見ればいいのか」がAIにも伝わりにくくなります。
💬 「この画面の右上にあるボタンについて教えて」
と言っても、全体画像だとAIはどの右上か迷うことがあります。
見てほしい部分だけを切り取る。
これだけで回答精度が格段に上がります。
また、1枚に情報を詰め込みすぎず、
「1質問=1スクショ」を基本にすると整理しやすくなります。
🔍 ③ 文字がつぶれないサイズで撮る
小さな文字のまま撮影したり、圧縮しすぎた画像を送ると、
ChatGPTが文字を誤読することがあります。
❌ 例:「O」と「0(ゼロ)」を間違える
❌ 例:「1」と「l(エル)」を混同する
これはAIに限らず、人間の目でも起こることです。
最低でも800px以上の幅がある画像を使うと、読み取り精度が安定します。
もし文字が小さい資料なら、
「この画像、文字が小さいけど読み取れますか?」と先に聞くと確実です。
ChatGPTが「拡大版をください」と返してくることもあります。
💬 ④ ひと言補足を添えると正確さが上がる
画像を貼るだけでもChatGPTは答えますが、
「どこを」「どう見てほしいか」を一言添えると、理解度が格段に上がります。
💬 「右上のグラフの意味を教えて」
💬 「下段の表だけを要約して」
💬 「赤枠の中の単語を翻訳して」
このように焦点を示す短いコメントを入れるだけで、回答の方向性がぶれません。
AIは“全体を分析する”より“目的を限定した分析”の方が得意です。
質問者が視点を絞るほど、ChatGPTの回答も鋭くなります。
💡 ⑤ 明るさ・コントラストも意外に重要
写真で撮った書類やホワイトボードなどは、
照明の反射や影で一部が読みにくくなることがあります。
ChatGPTは暗い画像や斜め撮影にもある程度対応できますが、
認識精度はどうしても下がります。
📷 コツ:
- 影が入らない角度で撮る
- 明るさを+10〜15に補正
- 白飛びしない程度にコントラストを上げる
特に紙書類を撮るときは、カメラよりスキャンアプリの方が高精度です。
iPhoneなら「メモ」アプリのスキャン機能、
Androidなら「Googleドライブ」アプリのスキャン機能が使えます。
⚙️ ⑥ ファイルサイズと形式の目安
ChatGPTは一般的な画像形式(JPG、PNG、WEBP)を認識します。
ただし、ファイルが大きすぎると読み込みが遅くなり、解析エラーが出ることもあります。
✅ 目安:1枚あたり2MB以下が理想
✅ 形式:できればPNG(文字がくっきり)
また、連続して複数枚送る場合は、
「これは1枚目です」「次は続きです」と番号を添えると混乱がありません。
🧠 最後に:AIとの“共同作業”としてのスクショ
ここまで見てきた注意点を踏まえると、スクショは単なる画像ではなく、AIとのやり取りを深める“共同作業のツール”と言えます。
スクショは、ChatGPTにとって情報入力の一部です。
ただ見せるだけではなく、「どう見てほしいか」を伝えることで、
AIは“受け身の回答者”から“協力者”に変わります。
✨ スクショを送る前に考えるべき3ステップ
- どの部分を伝えたいか
- どんな答えが欲しいか
- どんな補足を添えると理解しやすいか
この3つを意識するだけで、ChatGPTとの対話の精度は劇的に向上します。
📍 効果を高めるコツ(3つのポイント)
- 個人情報は隠す(名前・住所・IDなどはぼかし)
- 必要な部分だけトリミング(1質問=1スクショが基本)
- ひと言の的確な指示を添える(例:「右上のグラフだけ」「赤枠の単語を翻訳」)
スクショは「見せるためのツール」ではなく、
“伝えるための文章”に近い役割を持っています。
画像をどう撮るか・どう添えるかで、ChatGPTの理解度が変わる。
その差が、AIを“使える人”と“使いこなせる人”の境目になります。
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※セミナー後には、最新技術に対応した講座や交流の機会も用意されています。
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