AIの力を借りた文字起こしツール:PLAUD NOTEとCLOVA Noteの徹底比較

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猫でもわかるChatGPT

     

      

PLAUD NOTE(プラウドノート)は、今年発売開始されたばかりのChatGPTを活用した世界初のAIボイスレコーダーです。ミーティングや通話、ボイスメモを手軽に録音できるだけではなく、文字起こしや要約機能があり、記録した内容を瞬時に有効活用することを可能にします。今回の記事では、同様のAI技術を利用するCLOVA Note(クローバノート)との徹底比較を通じて、PLAUD NOTEの優位性とその使用感について深掘りしていきます。売り上げが15億円を超え、70,000人以上のユーザーに支持されるPLAUD NOTEの革新的な特長とは一体何なのでしょうか?そして、CLOVA Noteと比較して、どのような利点があるのでしょうか? 両ツールを実際に使ってレビューします。

目次

PLAUD NOTEとは

PLAUD NOTE
PLAUD NOTE
PLAUD NOTE
PLAUD NOTE

昨年11月に「Makuake」サイトでPLAUD N OTEを見て一目惚れ。クレジットカードサイズ0.29センチの極薄超軽量でスマホ通過通話も可能ということですぐに申し込みました。自宅に届いたのは今年2月です。

革新的なボイスレコーダー

PLAUD NOTEは、最先端のAI技術を搭載した世界初のボイスレコーダーです。ChatGPTを利用しており、ビジネスシーンでのミーティングやインタビュー、電話会議の内容を瞬時に文字に変換し、要約する能力を持っています。これにより、ビジネスマンは会議内容を効率的に記録し、後で重要なポイントを迅速に確認することができます。

高効率なワークフローの実現

PLAUD NOTEは、ワンクリックで録音を開始し、終了する直感的な操作性を備えています。このツールは特にビジネスマンにとって、手書きのメモ取りから解放され、ディスカッションに集中することを可能にし、後でテキスト化された内容を確認することで、会議の効率を大幅に向上させます。

持ち運びやすさと長時間録音

軽量でポータブルなデザインのPLAUD NOTEは、ビジネスマンが常に携帯するのに適しています。最大30時間の連続録音が可能で、ビジネストリップや外出時の長時間の会議でも容易に使用できます。

プロダクティビティの向上

PLAUD NOTEは、録音された内容をAIが自動でテキストに変換し、さらに要約を提供するため、ビジネスマンは会議後のフォローアップが簡単になります。また、複数の会議内容をクロスチェックしながら、戦略的な決定を迅速に下すことが可能です。

公式サイトはこちらです→https://jp.plaud.ai/

PLAUD NOTE本体はあくまでボイスレコーダー。この本体だけでは音声の再生はできないよ。連携させたスマホのアプリを使って初めて、再生や文字起こしサービスを使うことができるんだ。

3月のアップデートでChatGPT-4を採用

PLAUD NOTEは今年3月のアップデートでChatGPT-3.5から最新のChatGPT-4にアップデートされ、より性格でロジカルかつ自然な表現ができるようになりました。また、このアップデートにより、1時間ごとに分断されていた録音データが最大5時間まで一つのデータに集約できるようになり、便利になりました。

実際に何が変わったのか。

アップデート前に行った検証では、2分18秒の電話通話を録音して、文字起こしを試みたところ、かかった時間は3分15秒でした。その後、35秒の通常録音文字起こしをでは、40秒を要しました。

アップデート後の今回は大幅に時間短縮。2分43秒の通常録音データの文字起こしに要した時間は12秒48と一瞬で完了しました。

音質もアップデート前は途中で途切れる箇所がありましたが、アップデート後は問題ありませんでした。

アップデート前 2分18秒の通話録音にかかった文字起こしの時間 3分15秒

アップデート後 2分43秒の通常録音にかかった文字起こしの時間 12秒48

すごい進歩!約15倍もスピードアップしたよ。

実機が到着した時(アップデート前)のレビューはこちらから↓使い方も解説しています

CLOVA Noteとは

AI音声認識アプリ

ボイスレコーダーであるPLAUD NOTEと違って、CLOVA NoteはAI音声認識アプリです。スマートフォンやタブレットの録音ボタンを押して録音し、録音を終了すると、自動的に文字起こしが始まります。他の録音機器で録音したファイルも、アップロードすると利用可能(サポートされるファイル形式は CLOVA Noteはm4a、mp3、aac、wav、amrファイルをサポートしています)。PCのウェブブラウザでもファイルをアップロードすることで文字起こしができます。

キーワード検索

CLOVA Noteの便利な機能の一つにキーワード検索があります。作成されたノートの上部には「主なキーワード」としていくつかの単語が提示されるほか(下画像①)、上部の検索窓に単語を入力して検索すると、文字起こしされたテキストの当該箇所がマークされます(下画像②)。

CLOVA Noteの画面
CLOVA Noteの画面①
CLOVA Noteの画面
CLOVA Noteの画面②

複数の話者を区別

CLOVA Noteは、複数の話者を「参加者1」「参加者2」と区別し、それぞれの発言として記録できる。複数が参加する会議ではとても重宝する機能だ。ほかに、メモやブックマーク機能もあり、よくある単語を登録もできる。痒いところに手が届くよう進化を続けている。

公式サイトはこちらです→https://clovanote.line.me/

PLAUD NOTEとCLOVA Noteの比較表

PLAUD NOTEとCLOVA Noteのサービス内容を表にまとめました。

スクロールできます
PLAUD NOTECLOVA Note
形体AIボイスレコーダーAI音声認識アプリ
料金(本体)2万7500円0円
文字起こしAIメンバーシップが必要
購入時から3か月は無料
その後は年間メンバーシップ(1万2000円)で月600分利用可能
毎月300分無料(ユーザーデータ取得同意でさらに300分追加)
※月間利用時間を使い切っても、スマホアプリでは使い放題
他の録音機器で録音したファイル
話者を区別
多言語翻訳機能
要約
キーワード検索
※PLAUD Noteに多言語翻訳機能がありますが、使用してみると精度は低いです。料金を含めた情報は2024年4月23日現在のものです。

実際に文字起こしの精度を比較

実際に夏目漱石著「吾輩は猫である」の冒頭部分を朗読し、PLAUD NOTEとCLOVA Noteで同時に録音して、文字起こしを行いました。

文字起こしのスピード

2分43秒の録音データの文字起こしにかかった時間は

PLAUD NOTE12秒48

CLOVA Note12秒23

とほとんど変わりませんでした。

文字起こしの実例

以下は、原本とそれぞれの文字起こしです。不正確な箇所は青字で示しました。

吾輩わがはいは猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪どうあくな種族であったそうだ。この書生というのは時々我々をつかまえて食うという話である。

PLAUD NOTE

CLOVA Note

00:00:09 –> 00:00:17

わが輩は猫である 名前はまだない どこで生まれたか見当がつかぬ

00:00:17 –> 00:00:22

でも薄暗いジメジメしたところで ニャーニャー鳴いていたことだけは

00:00:22 –> 00:00:26

記憶している わが輩はここで初めて人間という

00:00:26 –> 00:00:30

ものを見た しかも後で聞くとそれは書生という

00:00:30 –> 00:00:35

人間中で一番童惑な種族であった そうだ

00:00:35 –> 00:00:41

この書生というのは時々我々を 捕まえて煮て食うという話がある

参加者 1 00:07
我が輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたかけと 見当がつかぬでも、薄暗いじめじめしたところでにゃあにゃあ泣いていたことだけは記憶している。
我が輩はここで初めて人間というものを見た。

参加者 1 00:25
しかも後で聞くと、それは女性という人間中で1番同悪な種族であったそうだ。
この書生というのは、時々我々を捕まえて似て食うという話がある。

しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼のてのひらに載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶やかんだ。その猫にもだいぶったがこんな片輪かたわには一度も出会でくわした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうとけむりを吹く。どうもせぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草たばこというものである事はようやくこの頃知った。

PLAUD NOTE

CLOVA Note

00:00:42 –> 00:00:48

しかしその当時はなんという考え もなかったから別段恐ろしいと

00:00:48 –> 00:00:52

も思わなかった ただ彼の手のひらに乗せてられて

00:00:52 –> 00:00:57

すーっと持ち上げられたときなんだか ふわふわした感じがあったばかり

00:00:57 –> 00:01:00

である 手のひらの上で少し落ちた

00:01:00 –> 00:01:06

落ち着いて 女性の顔を見たのが いわゆる人間というものの見始めであろう

00:01:06 –> 00:01:10

この時 妙なものだと思った感じが 今でも残っている

00:01:11 –> 00:01:17

第一 毛を持って装飾されるべきはずの顔が つるつるしてまるでやかんだ

00:01:18 –> 00:01:24

その後 猫にもだいぶあったが こんな片輪には一度も出くわしたことがない

00:01:25 –> 00:01:28

のみならず 顔の真ん中があまりに突起している

00:01:28 –> 00:01:34

そうして その穴の中から時々プープーと 煙を吐く

00:01:34 –> 00:01:38

どうもむせて 実に弱った

00:01:38 –> 00:01:44

これが人間の飲むタバコというものであることは ようやくこの頃知った

しかし、その当時はなんという考えもなかったから、別段恐ろしいとも思わなかった。

参加者 1 00:47
ただ、彼の手のひらに乗せてられて、すっと持ち上げられた時、なんだかふわふわした感じがあったばかりである。
手のひらの上で少し落ち着いて女性の顔を見たのが、いわゆる人間というものの見始めであろう。
この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。

参加者 1 01:09
第一毛を持って装飾されるべきはずの顔がツルツルして、まるでやかんだ。その後、 猫にもだいぶあったが、こんなには1度も出くわしたことがない。
のみならず、顔の真ん中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々プープーと煙を吐く。

参加者 1 01:32
どうもむせて、実に弱った。これが人間の飲むタバコというものであることは、ようやくこの知った。

この書生の掌のうちでしばらくはよい心持に坐っておったが、しばらくすると非常な速力で運転し始めた。書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗むやみに眼が廻る。胸が悪くなる。到底とうてい助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た。それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。ふと気が付いて見ると書生はいない。たくさんおった兄弟が一ぴきも見えぬ。肝心かんじんの母親さえ姿を隠してしまった。その上いままでの所とは違って無暗むやみに明るい。眼を明いていられぬくらいだ。はてな何でも容子ようすがおかしいと、のそのそい出して見ると非常に痛い。吾輩はわらの上から急に笹原の中へ棄てられたのである。

PLAUD NOTE

CLOVA Note

00:01:44 –> 00:01:51

この女性のてらひらの裏で しばらくは良い心持ちに座っておったが

00:01:51 –> 00:01:54

しばらくすると非常な速力で運転し始めた

00:01:55 –> 00:02:00

女性が動くのか自分だけが動くのかわからないが むやみに目が回る

00:02:01 –> 00:02:07

胸が悪くなる、到底助からないと思っていると、どさりと音がして、目から火が出た。

00:02:08 –> 00:02:13

それまでは記憶しているが、あとは何のことやら、いくら考え出そうとしてもわからない。

00:02:14 –> 00:02:16

ふと気がついてみると、所聖はいない。

00:02:17 –> 00:02:23

たくさんおった兄弟が一匹も見えぬ。肝心の母親さえ姿を消してしまった。

00:02:24 –> 00:02:28

その上、今までのところとは違って、むやみに明るい。

00:02:28 –> 00:02:31

目を開いていられぬくらいだ。

00:02:32 –> 00:02:37

はてな何でも様子がおかしいと、のそのそ這い出してみると非常に痛い。

00:02:38 –> 00:02:44

我輩は藁の上から急に笹原の中へ捨てられたのである。

この書生のてらひらの裏で、しばらくは良い心持ちに座っておったが、しばらくすると非常な速力で運転し始めた。
書生が動くのか、自分だけが動くのかわからないが、むやみに目が回る。胸が悪くなる。到底助からないと思っていると、どさりと音がして

参加者 1 02:04
目から火が出た。それまでは記憶しているが、あとは何のことやら。いくら考え出そうとしてもわからない。
ふと気がついてみると、書生はいない。たくさんった兄弟が1匹も見えぬ。肝心の母親さえ姿を消してしまった。
そのうえ、今までのところとは違って、むやみに明るい目を開いていられぬくらいだ。

参加者 1 02:30
はてな。なんでも様子がおかしいとのそのそ。はい出してみると非常に痛い。我輩はわらの上から 急に笹原の中へ捨てられたのである。

総合評価

  • 文字起こしに要する時間と内容の正確さは、ほとんど変わらない。
  • PLAUD NOTEの時間表示が1センテンスもしくはそれ以下と細かすぎるため、全体のボリュームが多くなり、読みにくい。一方のCLOVA Noteはある程度の文章をまとめて時間表示するので、読みやすい。
  • 今回は一人で朗読したので問題ないが、複数話者がいる場合、話者区別機能のあるCLOVA Noteの方が便利。
  • CLOVA Noteが無料で使えることを差し引き、使い勝手だけで比べても現状ではCLOVA Noteに軍配が上がる。
  • PLAUD NOTEは3月のアップデートで大幅な進化を遂げたので、今後に期待。

参考:ChatGPTで文章を整える

時間表示が細かすぎて読みにくいPLAUD NOTEの文字起こしをChatGPTで整えることができます。以下のプロンプト(指示文)に続けて文字起こし文章を入力します。

下記文章の時間表示を削除してください。行間も詰めて、余計なスペースをなくしてください。

すると、下記文章が生成されました。

わが輩は猫である 名前はまだない どこで生まれたか見当がつかぬ
中でも薄暗いジメジメしたところで ニャーニャー鳴いていたことだけは
記憶している わが輩はここで初めて人間という
ものを見た しかも後で聞くとそれは書生という
人間中で一番童惑な種族であった そうだ(以下略)

ChatGPTを使って、自分が使いやすい形に加工するといいよ。

まとめ

本記事では、新登場のPLAUD NOTEとCLOVA Noteという二つのAI技術搭載製品の比較を行いました。PLAUD NOTEは革新的なAIボイスレコーダーとして、録音データを瞬時に文字に変換し、要約する能力を持っています。一方、CLOVA Noteは録音した音声を自動的に文字起こしするAI音声認識アプリです。どちらも独自の特色と機能性を持ち、特にビジネスシーンにおいて有用性が高いことが特徴です。

PLAUD NOTEはそのポータブルな設計と長時間録音機能により、外出先やビジネストリップに最適であることが分かりました。加えて、最新のChatGPT-4へのアップデートにより、文字起こしの速度と品質が向上していることが実証されています。一方で、CLOVA Noteは使用料金が無料であり、さらに話者を区別する機能など、多様なビジネスニーズに応えることができるため、コストパフォーマンスに優れています。

比較検証を通じて、PLAUD NOTEとCLOVA Noteはそれぞれに長所がありますが、どちらを選択するかは、使用者のニーズや好みに依存します。PLAUD NOTEのようなデバイスを選ぶか、CLOVA Noteのようなアプリケーションを選ぶかは、最終的には個々のビジネス環境や作業スタイルが決定的な要因となります。今後のアップデートにも注目し、どちらの製品も進化を続けることが期待されます。

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文字起こし徹底比較PLAUD NOTE

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この記事を書いた人

ChatGPTを楽しく勉強中です。大学生の頃はPCも携帯もなく、友人宅の電話番号を暗記していた世代なので、隔世の感があります。勉強のアウトプットを兼ねて、役に立つ情報を発信していきます。

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