メール返信は思った以上に時間を取られる業務のひとつです。内容を理解し、トーンを整え、誤字のない文章に仕上げる――こうした積み重ねで、1日1時間以上を費やしている人も少なくありません。
そこで役立つのが、ChatGPTとGmailの連携です。ChatGPTに「○月○日の佐藤さんからのメールに返信案を考えて」と入力するだけで、対象メールを要約し、返信文の下書きを提案してくれます。AIに任せるのは“たたき台作り”ですが、その分、人は確認と最終調整に集中でき、メール処理の効率が大幅に向上します。
本記事では、2025年9月現在の最新情報をもとに、ChatGPTとGmailを連携する手順や活用例、注意点をていねいに解説します。
※本記事は執筆時点で確認できた情報に基づいています。画面表示(UI)や利用条件は変更される場合があります。最新情報は各公式サイト・利用規約をご確認ください。
ChatGPTとGmailを連携するとできること
ChatGPTとGmailを「コネクター」で連携すると、日常のメール処理が大きく変わります。これまで人の手と頭で行っていた作業を、AIが下支えしてくれることで「読む・考える・書く」というステップが一気に短縮されるのです。完全に任せきりにするのではなく、「AIが下書きを作り、人が最終調整をする」というスタイルが現実的ですが、それでも作業効率は格段に上がります。
ここでは、代表的な活用ポイントを詳しく見ていきましょう。
1. メール本文を読み込み、要点を整理
長文メールを一字一句読み込むのは時間がかかり、集中力も削られます。ChatGPTに「○月○日の佐藤さんのメールを要約して」と指示すれば、数行で要点を整理してくれます。
- メリット:確認のスピードが速まり、返信に着手しやすい
- 応用例:複数の依頼が書かれたメールも「Aの確認、Bの承諾、Cの資料提出」と箇条書きに整理
2. 返信文の下書きを自動で提案
ゼロから文章を考えるより、たたき台がある方が圧倒的に楽です。ChatGPTは受信メールの内容を踏まえて、状況に応じた返信文を生成します。
- 例:「5月1日の鈴木さんのメールに承諾する返信を考えて」
- 結果:「ご連絡ありがとうございます。ご依頼の件、承知いたしました。○日までに対応いたします。」といった下書きが提示される
3. 文体をシーンに合わせて調整
ビジネスメールでは、相手や状況に応じたトーンの切り替えが重要です。ChatGPTは「フォーマルに」「親しい相手向けに」と指示するだけで、敬語の度合いや表現の硬さを変えてくれます。
- フォーマル例:「ご依頼いただき誠にありがとうございます」
- カジュアル例:「声をかけてくれてありがとう!」
4. 翻訳を含めたグローバル対応
海外とのやり取りにも強みを発揮します。
- 指示例:「Johnさんの英語メールを要約して、日本語で内容を確認。そのうえで英語で返信文を考えて」
- 結果:まず日本語の要約を提示し、次に英文の返信を提案
👉 英語に苦手意識がある人でも、正確かつスムーズに対応できます。
5. タスク管理やリマインドへの展開
メールに記載された締切や日程を、そのままタスク化できます。
- 指示例:「4月15日の佐藤さんの依頼メールをタスク化してください」
- ChatGPTの整理:「タスク:4月30日までに企画書を提出」
👉 メール対応とタスク管理を同時に進められるため、抜け漏れ防止にも役立ちます。
📌 このようにChatGPTとGmailを連携すると、メールの「読む」「考える」「書く」プロセスが大きく省力化できます。単なる文章生成ツールではなく、日常業務のアシスタントとして活用できるのが大きな魅力です。
ChatGPTとGmailを連携する手順
準備が整ったら、いよいよChatGPTとGmailを実際に連携してみましょう。ここではPCブラウザでの操作を例に、画面の流れをていねいに解説します。
ステップ1:ChatGPTの設定を開く
- ChatGPTにログインします。
- 左下のプロフィールアイコン(または「…」マーク)をクリック。
- メニューから [設定] を選択します。
ステップ2:[コネクター]を開く
- 設定画面のメニューにある [コネクター] をクリックします。
- コネクター一覧が表示されるので、その中から Gmail を探して選択します。
📌 無料プランではこの[コネクター]自体が表示されないため、ここで「見つからない」となった場合は有料プランに切り替える必要があります。

ステップ3:Googleアカウントを選択
- 「Googleに接続しますか?」という画面が開きます。
- 複数のGoogleアカウントを使っている場合は、連携させたいGmailアカウントを選びます。
※2段階認証を有効にしている場合は、認証アプリやSMSでのコード入力が求められることがあります。


ステップ4:アクセス権限を承認(OAuth認証)
- Googleから「このアプリに権限を付与しますか?」と確認が表示されます。
- 許可を求められる内容は主に以下のとおりです。
- メールの閲覧(受信メールの取得)
- メールの送信(返信文の作成・送信補助)
- 内容を確認し、問題なければ [続行] をクリックします。
※会社や学校のGoogleアカウントを利用している場合、管理者のポリシーにより接続が制限されていることがあります。その場合は管理者に確認してください。

ステップ5:接続完了を確認
- 設定画面に戻ると、Gmailが「接続済み」と表示されます。
- これで連携の基本設定は完了です。

ステップ6:実際に使ってみる
ChatGPTとGmailがつながったら、実際に指示を出してみましょう。
- 例:
「4月10日の佐藤さんからのメールに返信案を考えて」 - ChatGPTが対象メールを読み込み、要点を整理したうえで返信文のたたき台を提案してくれます。
📌 初回はうまく動作するか確認の意味も込めて、短めのやり取りで試すのがおすすめです。
活用例|ChatGPT × Gmailの実践シーン
ChatGPTとGmailを「コネクター」で連携すると、単なるメール返信の効率化にとどまらず、仕事の質そのものを変えるような活用が可能になります。ここでは、ビジネスでもプライベートでも役立つ代表的なシーンを掘り下げて紹介します。
1. 社内メールの簡単なやり取り
状況例:会議の出欠確認や進捗報告など、短文で済む社内メール。
- 指示文:「昨日の田中さんの会議案内メールに、出席する旨の返信を考えて」
- ChatGPTの提案:「お世話になっております。ご案内いただいた会議には出席いたします。よろしくお願いいたします。」
- メリット:定型的な文章を数秒で用意できるため、繰り返し作業の負担が激減します。
2. 取引先へのフォーマルな返信
状況例:納期調整や依頼に対する回答など、ビジネスで重要なやり取り。
- 指示文:「5月5日の株式会社ABCからの依頼メールに、納期を調整したいという返信を考えて。フォーマルで」
- ChatGPTの提案:「ご依頼ありがとうございます。ご提示いただいた納期につきまして、社内調整のため○日まで延長をお願いできますでしょうか。」
- ポイント:フォーマルなトーンを自動で整えてくれるので、失礼のない文面を短時間で準備可能。
3. 海外とのやり取り(翻訳を含む)
状況例:英語で届いたメールに英語で返信する必要がある場合。
- 指示文:「4月15日のJohnさんからの英語メールを要約して、日本語で内容を確認したうえで、返信文を英語で考えて」
- ChatGPTの流れ:
- まず日本語で要約を提示
- その要約を基に英文の返信文を提案
- メリット:英語が苦手でもスムーズにやり取りでき、誤解も減らせる。
4. 長文メールの要約+返信
状況例:複数の依頼や情報が盛り込まれた長文メール。
- 指示文:「4月20日の鈴木さんからの長文メールを要約して、承諾する返信文を考えて」
- ChatGPTの提案:要点を「依頼A:確認、依頼B:承諾」と箇条書きに整理し、承諾の返信を数行で提示。
- メリット:読む時間が大幅に削減され、返信内容も的確にまとめられる。
5. タスク管理への応用
状況例:メールに締切や作業依頼が書かれているケース。
- 指示文:「4月25日の加藤さんからの依頼メールをタスク化してください」
- ChatGPTの整理:「タスク:5月10日までに企画書を提出」
- ポイント:そのままタスク管理アプリに転記できるため、抜け漏れを防げる。
6. クレームや要望への一次対応
状況例:顧客からの問い合わせやクレーム対応。
- 指示文:「昨日届いた顧客からのクレームメールに、謝罪と対応策を提示する返信を考えて」
- ChatGPTの提案:「このたびはご不便をおかけし申し訳ございません。早急に調査し、○日までに対応策をご案内いたします。」
- メリット:感情的になりがちな場面でも、冷静かつ丁寧な文面を提案してくれる。
▶︎ クレーム返信など、角の立たない「大人の文面」に整えるコツは、こちらで実例つきで紹介しています。
