ちょっとした作業なのに、意外と時間がかかってしまう。
──そんな「細かいけれど、地味に面倒」な仕事はありませんか?
たとえば、箇条書きを文章にする。
少しまわりくどい文章を整える。
メールの下書きを考える。
タイトルをいくつか出してみる。
一つひとつは数分で済む作業でも、毎日のように繰り返していると、案外面倒です。
そんなとき、ChatGPTに「ちょっと手伝って」と頼んでみる。
全部を任せる必要はありません。
自分で材料を用意して、面倒な部分だけ手伝ってもらう。
出てきたものを読んで、使えるところを選ぶ。
このくらいの距離感でも、ChatGPTはかなり役に立ちます。
この記事では、私が実際に「これはラクになった」と感じた、小さな作業へのChatGPT活用法を7つ紹介します。
どれも特別な知識は必要ありません。
まずは、自分の身近な「ちょっと面倒」から試してみてください。
ChatGPTは「ちょっとした作業」に使える
ChatGPTというと、長い文章を書かせたり、難しいことを調べたりするイメージがあるかもしれません。
でも、実際に使ってみると、もっと小さなことにも使えます。
たとえば、
- 箇条書きを文章にする
- 文章を短くする
- 言い回しを変える
- メールの下書きを作る
- タイトル案を出す
- 長い文章を要約する
- 「この表現、どう思う?」と相談する
こうした作業です。
共通しているのは、ゼロから答えを考えてもらうというより、自分がすでに持っている材料をもとに手伝ってもらうこと。
「全部やって」ではなく、
「ここをちょっと手伝って」
くらいの頼み方です。
この使い方なら、AIに仕事を丸ごと渡す必要もありません。
自分がやりたいことを決め、ChatGPTに一部分を手伝ってもらい、最後は自分で確認する。
そんな使い方ができます。
ChatGPTに向いている「ちょこっと作業」
では、どんな作業を頼めばいいのでしょう。
私が使っていて便利だと感じるのは、「整える」「言い換える」「案を出す」といった作業です。
たとえば、
「この文章、ちょっと長いかな?」
「もう少しやわらかくできる?」
「タイトルを5案くらい出して」
「この箇条書きを文章にして」
こんな頼み方です。
きっちりした指示書を毎回作る必要もありません。
もちろん、目的や条件を少し伝えたほうが、希望に近い答えは出やすくなります。
でも、最初から完璧なプロンプトを作ろうとしなくても大丈夫。
まず頼んでみて、出てきたものを見て、「違う」ところを伝える。
このやり取り自体が、ChatGPTの使い方の一つです。
5分で試せる!ChatGPTの「ちょこっと作業」7選
ここからは、実際に使える例を紹介します。
ポイントは、プロンプトと、そこに入れる材料を分けること。
プロンプトはそのままコピーして、最後の「ここに入力」の部分を自分の内容に置き換えて使えます。
① 箇条書き → 自然な文章にする
よくあるシーン
ブログの下書きや企画メモなど、頭の中にあることを箇条書きにはできたけれど、文章にするのが面倒なとき。
コピペ用プロンプト
以下の箇条書きをもとに、自然な文章に整えてください。
内容は変えず、箇条書きの内容をつないで、
読みやすい文章にしてください。
文体は「です・ます」調でお願いします。
【箇条書き】
ここに文章にしたい箇条書きを入力してください。
使用例
こんな箇条書きを文章にしてもらいます。
・ChatGPTを使うと文章を書くのが早くなる
・思いついたことをそのまま入力できる
・書き直しを何度でも頼める
すると、こんな文章に。
ChatGPTを使うと、文章を書く作業が早くなります。思いついたことをそのまま入力できるうえ、書き直しも何度でも頼めます。
よかったポイント
ベースになる材料は自分で用意するので、何を書きたいのかがブレにくい。
ChatGPTには、箇条書きを文章としてつなぐ作業を手伝ってもらえます。
② 冗長な文章を短く整える
よくあるシーン
自分で書いた文章を読み返して、「ちょっと長いな」「同じことを繰り返している気がする」と感じたとき。
コピペ用プロンプト
以下の文章を、意味や意図を変えずに、
読みやすく簡潔に整えてください。
修正した文章だけでなく、
どこをどう変えたのかも簡単に説明してください。
【文章】
ここに整えたい文章を入力してください。
使用例
こんな長い文章を短くしてもらいます。
ChatGPTを使うことで、文章を書く作業を効率的に進めることができるようになります。思いついたことをそのまま入力することができるので、文章を考える時間を短縮することができます。
すると、こんな文章に。
ChatGPTを使うと、思いついたことをそのまま入力できるため、文章を効率よく書けます。
よかったポイント
自分では気づかなかった重複や、まわりくどい表現を指摘してもらえます。
ただし、短くなれば必ずよい文章になるわけではありません。
何を残すかは、自分で確認します。
③ 誤字脱字や表現をチェックする
よくあるシーン
文章を書いたけれど、公開前にもう一度確認しておきたいとき。
コピペ用プロンプト
以下の文章をチェックしてください。
・誤字脱字
・表記の不統一
・意味が伝わりにくい表現
・文法上、不自然な表現
気になる箇所を指摘し、必要に応じて修正案も示してください。
内容そのものの正誤ではなく、
文章表現のチェックに限定してください。
【文章】
ここにチェックしたい文章を入力してください。
使用例
こんな文章をチェックしてもらいます。
ChatGPTは文章を書くときにとても便利です。思いついたことを入力すれば文章にしてくれるので、文章を書くのが苦手な人にもおすすめです。
すると、こんなふうに指摘してくれます。
「文章」が続いているため、少し表現を変えると読みやすくなります。
修正例
ChatGPTは文章を書くときにとても便利です。思いついたことを入力すれば文章にしてくれるので、文章を書くのが苦手な人にもおすすめです。
よかったポイント
文章を別の目で読み直してもらう感覚で使えます。
ただし、ChatGPTの指摘が必ず正しいとは限りません。
「ここは直したほうがいい」と言われても、本当に直す必要があるのかは自分で判断します。
④ メールやチャットの下書きを作る
よくあるシーン
「言いたいことは決まっている。でも、文章にするのがちょっと面倒」というとき。
コピペ用プロンプト
以下の内容をもとに、連絡文を作成してください。
丁寧で、かたすぎない自然な文章にしてください。
内容を勝手に追加せず、与えた情報の範囲で作成してください。
【伝えたいこと】
・
・
・
【相手】
例:取引先、上司、同僚、友人など
【希望する雰囲気】
例:丁寧、やわらかい、簡潔など
使用例
こんなメモから連絡文を作ってもらいます。
・明日の打ち合わせについて
・開始時間を30分遅らせたい
・14時開始に変更したい
・急な変更なので、ひと言おわびしたい
すると、こんな文章に。
明日の打ち合わせですが、開始時間を30分遅らせて、14時からに変更していただくことは可能でしょうか。
急な変更となり申し訳ありません。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
よかったポイント
伝えたいことを箇条書きにしておけば、文章の形にするところを手伝ってもらえます。
出てきた文章を見て、
「もう少しやわらかく」
「もっと短く」
と追加で頼むこともできます。
実際のメールの書き換え例は、こちらの記事でも紹介しています。
→ 【実例】ChatGPTでメールをリライト|箇条書きから丁寧文に整えるコツ
⑤ 同じ内容を別の言い方にする
よくあるシーン
SNSやブログ、資料などで、「同じ意味だけど、もう少し違う言い方はないかな」と思ったとき。
コピペ用プロンプト
以下の文章を、意味を変えずに5通りに言い換えてください。
それぞれ表現が重ならないようにしてください。
【文章】
ここに言い換えたい文章を入力してください。
使用例
こんな一文を言い換えてもらいます。
ChatGPTを使うと、文章を効率よく作ることができます。
すると、こんな言い方が出てきます。
・ChatGPTを使えば、文章作成の時間を短縮できます。
・文章を書く作業を、ChatGPTに手伝ってもらえます。
・ChatGPTを活用することで、文章をスムーズに作れます。
よかったポイント
自分だけで考えていると、どうしても同じ言葉に偏りがちです。
いくつかの案を並べてもらうと、
「これなら使えそう」
という表現が見つかることがあります。
全部採用する必要はありません。
候補を出してもらって、そこから自分で選ぶ。
これだけでも、文章を作るときの負担が軽くなります。
⑥ タイトルや見出しの案を出してもらう
よくあるシーン
記事を書き終えたけれど、タイトルがなかなか決まらないとき。
コピペ用プロンプト
以下の文章の内容をもとに、
ブログ記事のタイトル案を10個考えてください。
・内容がひと目でわかる
・読者が興味を持ちやすい
・大げさな表現にしない
ことを意識してください。
本文から重要なキーワードが読み取れる場合は、
自然にタイトルへ取り入れてください。
【本文】
ここに本文を入力してください。
使用例
こんな文章からタイトル案を考えてもらいます。
ChatGPTを使って、文章を書く時間を短縮する方法を紹介します。思いついたことをそのまま入力したり、文章を書き直してもらったりすることで、文章作成の負担を減らせます。
すると、こんなタイトル案が出てきます。
・ChatGPTで文章作成を時短する方法
・文章を書くのがラクになる!ChatGPT活用術
・ChatGPTで文章を書く時間を短縮する7つの方法
よかったポイント
タイトルを一つに決めようとすると、意外と時間がかかります。
10案くらい出してもらえば、その中から選んだり、組み合わせたりできます。
ただし、タイトルを決めるのは最後まで自分。
AIが「クリックされそう」と判断したタイトルが、必ずしも記事の内容に合っているとは限りません。
⑦ 長い文章を要点だけまとめる
よくあるシーン
長い文章や議事録、メモなどを、あとで見返しやすい形にしたいとき。
コピペ用プロンプト
以下の文章を、重要なポイントを優先して
3〜5個の箇条書きにまとめてください。
元の文章にない情報は追加しないでください。
【文章】
ここに要約したい文章を入力してください。
使用例
こんな文章を短くまとめてもらいます。
ChatGPTは、文章を書くときだけでなく、書いた文章を整えるときにも役立ちます。長い文章を短くしたり、分かりにくい表現を言い換えたり、誤字脱字をチェックしたりと、文章に関するさまざまな作業を手伝ってもらうことができます。
すると、こんな要点に。
・ChatGPTは文章作成だけでなく、文章を整える作業にも使える
・文章の短縮や言い換え、誤字脱字のチェックなどを頼める
・文章に関するさまざまな作業を手伝ってもらえる
よかったポイント
自分で最初から要約しようとすると時間がかかります。
まずChatGPTにまとめてもらい、元の文章と照らし合わせながら確認する。
そんな使い方なら、長い文章を整理するときの下準備として便利です。
ChatGPTとのやり取りをスムーズにする3つのコツ
ここまでの例を見て、
「でも、うまく指示できるかな?」
と思った人もいるかもしれません。
大丈夫です。
ChatGPTは、一度の指示で完璧な答えを出してもらう必要はありません。
コツ① 最初から細かく指示しすぎない
まずは、
「この文章、読みやすくして」
くらいから始めてもいい。
出てきた文章を見て、
「ちょっとかたい」
「もう少し短く」
「私が書いた感じを残して」
と伝えていけばいいのです。
最初の指示で100点を目指さない。
これだけでも、ChatGPTは使いやすくなります。
コツ② 「何に使うか」を伝える
同じ文章でも、使う場所によって適した表現は変わります。
たとえば、
「取引先に送るメールです」
「SNSに投稿します」
「ブログの見出しに使います」
「社内向けの資料です」
と伝えるだけでも、考えてもらう方向が変わります。
「何を書くか」だけでなく、「何に使うのか」を伝える。
これは意外と効きます。
コツ③ 「違う」と思ったら、そのまま伝える
ChatGPTを使っていて、一番もったいないのが、
「なんか違うけど、どう直していいか分からない」
と諦めてしまうこと。
そんなときは、うまく説明しようとしなくても大丈夫です。
「もう少しやわらかく」
「長すぎる」
「この言い方は好きじゃない」
「もっと私が書いた感じを残して」
と伝えてみる。
そこからまた直してもらえばいい。
「なんか違う」を伝えることも、AIとのやり取りの一部です。
「ちょこっと頼む」と何がラクになるのか
ChatGPTに小さな作業を手伝ってもらうようになると、劇的に何かが変わるわけではありません。
でも、
「これ、ちょっと面倒だな」
と思ったときに、「ChatGPTに頼めるかも」と思えるようになる。
これが意外と大きい。
たとえば、文章を書く前に箇条書きを整理してもらう。
メールを書く前に草案を作ってもらう。
言葉が決まらないときに、いくつか案を出してもらう。
こうした小さな手助けを積み重ねていくと、自分が本当に考えたいところに時間を使いやすくなります。
もちろん、毎回AIを使う必要はありません。
自分でやったほうが早いこともあります。
だからこそ、
「これは自分でやる」
「これはAIに手伝ってもらう」
と、その都度選べばいい。
AIに任せるところと、自分でやるところ
私は、ChatGPTを使うようになってから、
「何をAIに任せるか」より、「何を自分でやるか」
を考えるようになりました。
たとえば、文章なら、
- 材料を出す → 自分
- 文章をつなぐ → AIに手伝ってもらう
- 出てきた文章を読む → 自分
- 「なんか違う」と伝える → 自分
- 表現の案を出してもらう → AI
- 最後に選ぶ → 自分
という分担ができます。
AIに仕事を渡すというより、一緒に作る感じです。
まとめ――「ちょっと手伝って」がAIのちょうどいい使い方かもしれない
ChatGPTは、大きな仕事を丸ごと任せるためだけのものではありません。
むしろ、
「これ、ちょっと手伝って」
と頼むくらいの小さな使い方にも、面白さがあります。
箇条書きを文章にする。
文章を短くする。
メールの下書きを作る。
言い換えを考える。
タイトル案を出す。
長い文章をまとめる。
どれも、一つひとつは小さな作業です。
でも、小さいからこそ、気軽に試せる。
そして、AIから出てきたものをそのまま使うのではなく、
見て、考えて、選ぶ。
このひと手間を入れると、ChatGPTは単なる「文章を作る道具」ではなく、自分の作業をちょっと軽くしてくれる相棒になります。
全部任せなくていい。
全部自分でやらなくてもいい。
「ここだけ手伝って」と頼める。
そんな距離感から、ChatGPTを使ってみるのもいいかもしれません。
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