【AIと文章】ChatGPTと編集会議をしてみる

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ChatGPTと行う編集会議

AIに文章を書いてもらったら、それで完成。

以前は、そんな使い方をイメージしていました。

でも、実際にAIと文章を作るようになると、むしろ大事なのは、文章ができた後なのだと分かってきました。

AIが文章を出してきたら、まず自分で読む。

「ここはいい」

「ここは違う」

「この表現は残したい」

「ここはもう少し短くしたい」

そんなふうに考えて、またAIに伝える。

すると、AIが修正案を出してくる。

それをまた読む。

最近は、この繰り返しをしていると、AIと「編集会議」をしているような感覚になります。

目次

AIに文章を直してもらうだけではない

文章を編集するとき、私はAIに一度に全部を書き直してもらうことはあまりありません。

「ここだけ直して」

「この部分は変えないで」

「この内容は残して」

「もう少し簡潔に」

と、細かく注文します。

AIが直してきたら、また読む。

よければ採用する。

違えば、もう一度伝える。

つまり、AIに「いい文章を作って」と丸投げするのではなく、原稿を見ながら一つずつ決めていくわけです。

これは、新聞社で原稿を編集していたときの仕事にも少し似ています。

記者が書いた原稿を読み、分かりにくいところや、もっと伝わりやすくできるところを考える。

「ここは直した方がいい」

「この言葉の方がいい」

「ここは残したい」

そんなやり取りをしながら原稿を仕上げていきます。

もちろん、AIと人間のデスクが同じというわけではありません。

でも、目の前にある文章について、一つずつ「どうする?」と考えていく感覚はよく似ています。

AIの提案がいつも正しいとは限らない

面白いのは、AIが提案してくる修正が、いつも自分の求めているものとは限らないことです。

以前、野球の記事を書いていたときにも、そんなことがありました。

ある文章で、試合で大きく負けていたことを説明していました。

最初は「練習試合では」という表現を使っていたのですが、あとから考えると、苦戦していたのは練習試合だけではありませんでした。

リーグ戦でも大敗していた。

そこで、両方を含められるように「試合では」という表現に変えました。

ところがAIに見せると、「練習試合では」に戻した方がいいという提案が返ってきました。

そこで、

「リーグ戦も含まれているから、『試合』でいい」

と説明しました。

すると今度は、「序盤」という言葉を使う案が出てきました。

おそらく、シーズン序盤に苦戦していたという意味で提案したのでしょう。

でも、文章の中で突然「序盤」と書いたら、読者は「試合の序盤?」と思うかもしれません。

そもそも、ここで何の序盤なのかを説明する必要が出てきます。

私は、

「いや、そこじゃないんだよな」

と思いました。

結局、「試合では」というシンプルな表現にしました。

「正しい修正」と「いい修正」は違う

このやり取りで改めて感じたのは、AIがもっともらしい提案をしてきても、それを採用する必要はないということです。

AIは、文章として不自然ではない案を出してくれます。

言葉の意味を考えて、より正確にしようとしてくれることもあります。

でも、文章は正確にすればするほど良くなるとは限りません。

説明を一つ加えたことで、かえって文章の流れが悪くなることもあります。

細かく限定したことで、読者が文章を読むときに余計なことを考えてしまうこともある。

文章を書くときには、情報の正確さだけでなく、

「この文章を読んだとき、すっと入ってくるか」

ということも考えなければいけません。

だから私は、AIの提案を見るときも、

「AIがこう言っているから直そう」

とは考えません。

「この提案を入れると、文章はどうなるだろう?」

と考えます。

そのうえで、使うかどうかを決める。

AIとやり取りすると自分の判断が見えてくる

こうやってAIと文章を直していると、面白いことがあります。

「なぜか、この表現は嫌だ」

と思ったときに、その理由を考えることになるんです。

「こっちの方が短いから」

「この言葉だと説明っぽくなるから」

「文章の流れが止まるから」

「そこまで細かく説明したくないから」

そんなふうに、自分が何を大切にしているのかが少しずつ見えてきます。

AIに「なんか違う」と伝えるだけでも、自分の中では曖昧だった感覚を、少しずつ言葉にすることになります。

そして、そのやり取りを繰り返しているうちに、

「自分はこういう文章にしたいんだな」

という基準が見えてくる。

AIに文章を編集してもらっているようで、実は自分自身の編集基準を確認しているようなところがあります。

AIの案を採用しないことも編集

AIと編集会議をしていると、何度も別の案が出てきます。

その中から、

「これがいい」

と選ぶこともあります。

でも、

「これは違う」

と捨てることもあります。

「最初の文章の方がよかった」

と思って、元に戻すこともあります。

これは、AIをうまく使えていないということではありません。

むしろ、AIの案を見たうえで、自分で判断しているということだと思います。

AIが文章を作れるようになると、つい「どれだけ上手な文章を出してもらえるか」に目が向きます。

でも、実際に文章を作っていると、それだけではありません。

AIが出した案の中から何を選ぶのか。

何を捨てるのか。

どこを直すのか。

そして、どこで「これでいい」とするのか。

そういう判断も、文章を作る仕事の一部です。

AIとの編集会議は終わりがない

AIとの編集で便利なのは、何度でもやり直せることです。

「やっぱり前の方がいい」

「ここだけ元に戻して」

「この部分は変えないで」

そんな注文をしても、AIは何度でも付き合ってくれます。

人間同士の編集会議なら、

「さっき直したばかりなのに、また戻すの?」

と気を使うかもしれません(笑)。

でも、AIなら気にする必要がありません。

納得するまで、何度でも試せます。

もちろん、その分、いつまでも直し続けることもできます。

だから最後は、自分で「ここまででいい」と決めなければいけない。

AIに編集を任せれば、自動的に完成するわけではありません。

AIに任せるのではなく一緒に作る

AIに文章を書いてもらう。

AIに文章を直してもらう。

それだけなら、AIは便利な文章作成ツールです。

でも、AIが出してきた文章を読んで、

「これはいい」

「これは違う」

「ここは残したい」

と考え、またAIに返していく。

そうすると、AIとの関係が少し変わってきます。

AIに任せるのではなく、AIと一緒に作っているという感覚になるのです。

AIは、こちらが何を考えているのかを最初から全部分かっているわけではありません。

だから、こちらから伝える。

AIが別の案を出す。

それを見て、また考える。

その繰り返しで、少しずつ文章が自分の求める形に近づいていきます。

私は、このやり取りそのものが面白いと思っています。

AIが一発で完璧な文章を出してくれることよりも、

**「これはどう?」

「うーん、違う」

「じゃあ、こういうのは?」

「それならいい」**

とやり取りしながら、一緒に「これだ」というところを探していく。

そんな使い方の方が、私にはしっくりきます。

AIに文章を書いてもらう。

でも、文章をどうするのかまでAIに決めてもらうわけではない。

AIを相手にしながら、自分が編集する。

私にとっての「AIとの編集会議」は、そんな作業です。

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